もうすぐ春ですね!「ぷちコム」2003年2月掲載
まだまだ寒い日が続きますが、生き物の世界では春の準備がちゃくちゃくと進んでいます。そんな世界を子どもと一緒に訪ねてみましょう。そこには、今しか見られないものが数多くあります。さあ、一足先に春の息吹を感じる探検にでかけましょう

今の時期の森は、広葉樹が落葉して裸になった木々が目に付くことでしょう。この時期こそ、木々の幹の肌の特徴や野鳥などの小動物を見るにはもってこいの季節です。葉っぱが沢山付いて緑に目がいってしまう時期と違う発見がそこにはあります
木の種類によって幹の肌は色々な表情を表します。つるつるお肌にでこぼこブロック状お肌、まだら模様に筋状模様など観察してみましょう。ついでに木の名前を覚えて、葉っぱがついた時期にもう一度見てみましょう。自分で覚えた木は愛おしくなり、子どもにとっても一生記憶の片隅に残っていくことでしょう。

木の肌をよく見たら、次は冬芽を探してみよう。春に葉や花をつけるためのつぼみです。まだ固いつぼみですが日に日に大きくなっていきます。このつぼみにもいろいろな特徴があります。寒さや雪に対抗できるようにフワフワ産毛付きのもの、虫に食べられないようネチョネチョ接着剤付きのもの、鉄壁の守りの鎧つきのものなどあります。芽をいためないように、そっと触って感触を楽しんでください。
芽を観察しているとその下あたりに、落ちた葉っぱの跡の模様があります。この跡の形がまた木の種類ごとにいろいろあります。羊、さる、冠をかぶった王様、ひげをはやしたおじいさんの顔型の模様が見られるはずです。子どもといろんな顔を探して見てください。想像力がふくらみ動物園に行くより楽しいかもしれませんね。

木々を観察していると、この時期でもけっこう野鳥が見られます。葉っぱが邪魔をせずバードウォッチングには最適かもしれません。カケス、モズ、ウグイス、アカゲラなどに出会えると良いですね


もし、残雪が残っていれば、そこに動物の足跡がないか探してみよう。アニマルトラッキングと言われています。うさぎ、リス、タヌキなどの足跡が意外と見つかったりします。もし新しい足跡を見つけたら、注意深く足跡を追ってみましょう。運がよければ、かわいいうさぎやリスとご対面できるかもしれませんよ。イノシシはちょっと困りますけど...。

私のおすすめフィールドは愛知県の北設楽郡にある段戸裏谷高原です。樹齢200年以上のブナ・ミズナラなどが原生林に近い状態で残されています。観察路も整備されており安心して観察できます。リスやムササビも目にします。ただ、この時期は残雪があるこが多いので、くるぶしまであるハイカットの登山靴や長靴を用意しておいた方が良いと思います。防寒対策も忘れずにね。

さあ、寒い寒いと家の中ばかりでなく、思い切って外に出てみましょう。そして、新しい発見を楽しみましょう。